実際、同校が示した三鷹市学力調査の結果では、特に低位層の児童に伸びが見られました。また、アンケートでは、「学習そのものを楽しむ児童が増えた」という結果が出て、授業への参加の仕方にも変化が表れているといいます。
導入当初はこうした取り組みに疑問を持っていた保護者も、子どもの変化を感じて、理解を示すようになりました。
改革をつないだ校長と教師のリレー
もちろん、子どもに自由を与えれば、自動的に主体的な学びが生まれるわけではありません。子どもがどこでつまずくかを予測し、観察し、適切な課題と学習環境を用意する必要があります。自由進度学習や教科探究は教師が教えることを放棄するのではなく、すべての子どもを単元のねらいへ導くために、周到に設計された授業なのです。
しかし、こうした取り組みは、教員の負担も大きいのではという疑問に対して、「確かに忙しい。でも楽しいです。1人でやっていたら大変だけれど、学年が1つのチームになって知恵を出し合って教材開発をしているからできます」と山下氏。
同校では、水曜日の午後の授業時数を調整し、教員が学年チームで教材や単元を開発する時間を確保してきました。若手とベテランが一緒に知恵を出し合い、動画や掲示物、ワークシート、操作教材などをつくります。
完成した教材は翌年度に引き継がれ、学校の財産として蓄積されていきます。それによって、こうした授業を経験してこなかった教員や新人も、取り組みやすくなります。


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