バナナ問屋として始まってから100年あまり。果物を扱い続けてきた青木さんは、果物のことを知り尽くしている。それは具体的に、どういうことか。
取材前、筆者は青木さんがドリアンを売っている写真を見つけた。「ドリアンパーティー」と題して、2026年7月18日(土)・19日(日)の2日間、福島県の郡山市やいわき市などで開催されたイベントだ。ドリアンの解体ショーや無料試食を行った。
ドリアンといえば、単刀直入に「くさい」というイメージがある。なぜわざわざドリアンをアピールするような体験会を行ったのか。
「ドリアンって剥いたばかりは臭くないんですよ! 時間が経つと臭くなるんです。剥きたてを食べれば、カスタードクリームに砂糖を入れて、オリーブオイルを足したような味わいで、美味しいんです」
ドリアンをここまで熱量を持って勧められることに驚いた。日本人にはまだなじみの薄い果物だからこそ、まずは「本当のおいしさ」を知ってもらいたい。青木さんの意気込みが伝わってくる。
おいしさは「鮮度」ではなく「熟度」で決まる
では、果物のおいしさは、どうやって引き出すのか。
青木さんが繰り返し語るのが、「フルーツは鮮度ではなく、熟度が大事」ということだ。
「果物は、採れたてなら何でもおいしいわけではないんです」
生で食べるのか、ジュースにするのかによっても、おいしくなるタイミングは変わるという。確かに、バナナや桃も買ってすぐより、数日家で保存しておいたほうが、柔らかさと甘みが増しておいしくなることがある。
「熟し方の違いを知ることが、ジュースの味を大きく左右します」


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