「どこのイオンモールへ行っても果汁工房果琳がある」。その印象は、自ら動いて積み重ねてきた結果だった。
同じモール内でも、場所で売り上げが30%変わる
イオンモール等の大型ショッピングセンターへの出店を次々と増やし、事業を拡大してきた青木さん。しかし、こだわってきたのは出店数だけではない。モール内の「どこに店を構えるか」も、売り上げを左右する重要なポイントだと考えている。
「モール館内の立地は、売り上げに30%もの差が出ることもあるので、非常に重要なんです」
売り上げにつながりやすいのは、スーパーやフードコートの出入り口、メイン通りの人の目にとまりやすい場所だという。スーパーで買い物を終えた客や、モール内を歩いて疲れた人などの購入が多い。どんな客が、どこを通るのかと人の動線を見極めて、出店場所を決めている。
実際に筆者が訪れたイオンモール京都桂川店は、アパレル店が並ぶメイン通りに面しており、通りの中央にはソファが置かれていた。買い物途中の家族が一息つくにはちょうどいい場所だと感じた。
勤続11年の責任者、義基里紗(よしもとりさ)さんに話を聞くと、出店場所へのこだわりがよく表れているような、興味深い話が聞けた。
「前はフードコートの中央にあったんですが、こっちに来て売り上げが上がりました」
同じモールの中でも、店の場所を変えるだけで売り上げが変わるという。青木さんが言う、いかに立地が大事かが分かる事例だ。
だからといって「フードコートよりメイン通りがいい」という単純な話ではなく、モールの構造や客層によるので、立ち寄りやすい場所を見極めることが重要となるのだろう。
また、出店費用も大切な指標だ。出店場所を選ぶ際、家賃の安さでは判断しないという。むしろ、家賃が高いと出店の可能性がある。集客力が高く、売り上げが見込める場所であることが多いからだ。
「声をかけてもらっても、どのモールにも出すわけではなく、相性などを慎重に検討します。モールの年商やテナント数、週末に遠方からファミリー層の客が集まって、3〜4時間滞在することなどを基準においています」
「ほかにもなにか基準があるのか」という質問について、青木さんは即答した。
「1店舗あたりの出店費用は約2500万円くらいです。これを6年以内で回収できる立地だけを選ぶようにしています」


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