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朝ドラに、もはや「恋愛」は不要なのだろうか。
NHK連続テレビ小説(朝ドラ)通算114作目となる『風、薫る』(NHK 脚本・吉澤智子)が、これまでにない議論を巻き起こしながら最終回を迎える。
「シマケンのエピソードは必要なのか」の声が…
これは明治期の看護の黎明期を切り開いた一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)の女性バディを主人公とする物語だ。原案である『明治のナイチンゲール 大関和物語』(田中ひかる著/中央公論新社)のプロローグに「ふたりのシングルマザーの物語」とあるとおり、ドラマでもふたりは厳しい時代をたくましく生き抜くシングルマザーとして描かれた。
りんは早くに離婚し、ひとり娘の環を育てるために看護の道を志す。一方の直美は孤児として育ち、生きるために看護師となり、結婚・出産を経るものの夫を戦病死で失う。女性の自立が困難だった時代に、ふたりは身を寄せ合い、同じように生きづらさを抱える女性たちのために「派遣看護」の組織・看護婦会や看護婦養成所の設立に奔走していく。
自立する女性の物語だからといって、作中で恋愛を描かなかったわけではない。りんの周りには、幼馴染の虎太郎(小林虎之介)、小説家志望のシマケンこと島田健次郎(佐野晶哉)、新聞記者の横沢(井上祐貴)といった男性たちが登場し、彼らはりんに想いを寄せる。


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