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「必要だった?」と無情な声も…NHK『風、薫る』ヒロインの相手役「シマケン」が、いまいちブレイクし切れなかったワケ

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風、薫る シマケン りん
成就しそうでしない関係にモヤモヤする人もいた、りんと「シマケン」こと島田健次郎(画像:朝ドラ「風、薫る」公式インスタグラム @asadora_ak_nhkより)
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シマケンも菅波のような精神的パートナーを目指したのではなかったか。しかし『風、薫る』の場合、「誰と結ばれるのか」という、旧来人気であった恋愛ドラマ要素(主人公が複数の男性にモテる)を中途半端に残してしまったこと、さらには朝ドラには珍しいふたりの主人公(バディもの)としてそれだけでも物語の要素が過密だったことが、シマケンというキャラクターの深化を阻んでしまった。

ちなみに『おかえりモネ』では医者である菅波が終盤、コロナ禍を想起させるパンデミックで医療従事者として懸命に働くことになり、『風、薫る』は主人公たちが伝染病にも立ち向かった。どちらもコロナ禍の影響を感じる作品なのだ。

それでもシマケンという役が疑問視こそされても大きな批判にさらされずに済んだのは、演じた佐野晶哉自身の醸す清潔感や親しみやすさがあったからこそだろう。

井上祐貴演じる新聞記者の横沢(写真中央)ともライバル関係にあったシマケン。その容体やりんとの関係の決着に注目が集まる(画像:朝ドラ「風、薫る」公式インスタグラム @asadora_ak_nhkより)

次作『ブラッサム』は恋多き作家が主人公

時代が「恋愛至上主義」から「個の自立」や「ジェンダー平等」へと移り変わる中で、朝ドラにおける男性像・相手役のあり方は大きな過渡期を迎えている。

この議論の先に控えるのが、次作『ブラッサム』だ。恋多き作家であり、4回結婚を経験している宇野千代をモデルとした物語は、宇野における尾崎士郎や東郷青児ら文化人たちとの奔放な恋愛遍歴をどの程度描くのか注目されている。

半年間の放送の中で数々の結婚と別れを描くのであれば、まさに「恋愛中心の作劇」への回帰とも言える。

多様な生き方が認められた令和の時代に、朝ドラにおける「恋愛」はどのように描かれ、支持されるか。『風、薫る』のシマケンが遺した課題は、これからの朝ドラが向き合うべき重要な視点を示している。

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