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フランスの日刊紙『ル・モンド』は2026年9月2日付で「中国の習近平国家主席は、西側諸国に敵対的な政権からホワイトハウスまで、外交マラソンに乗り出した」と報じた。
8月31日と9月1日にキルギスタンで開催された上海協力機構(SCO)年次首脳会議を皮切りに、12日には主要新興国の枠組み、BRICS首脳会議に合わせインドのモディ首相と会談し、20年以降数度、国境での軍衝突で冷え込んだ中印関係の修復を試みた。
一帯一路の暗礁で“外交マラソン”始めた習近平の危機感
習近平としては、世界一の人口を誇るグローバルサウスの雄であり経済大国へ浮上中のインドとの関係修復は、米中首脳会談前に片付けておかなければならない優先課題だった。
しかし習近平氏とインドのモディとの会談は、両首脳のすれ違いを鮮明にした。ロシアのプーチン大統領も参加したモディ主催の公式晩餐会「ガラディナー」を習近平は欠席した。モディが会談で中国が呼びかけた反アメリカ勢力の結集や、インドとのパートナー関係を全面支持しなかったことに強い不満があったからだという臆測が飛び交った。
モディはアメリカのトランプ大統領と良好な関係にあり、故・安倍晋三元首相を尊敬する。グローバルサウスを代表するインドは多国間主義、中・ロ・イランの反アメリカ勢力に引き入れようとする習近平の目論見には乗らなかった可能性が高い。
25年4月、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド側支配地で発生した多くの観光客を死亡させた紛争は、危うく核兵器保有国同士の戦争に発展する緊張を生んだ。
トランプが仲介に入って緊張は解消されたものの、モディはトランプを次期ノーベル平和賞に推薦しなかった。この米印関係の亀裂を「好機」と見た習近平は、25年8月末のSCO首脳会議に続き、26年9月のSCO年次総会、BRICS首脳会議でモディとさらなる関係改善をめざしたが、思惑は前のめりに終わったようだ。
26年のSCOやBRICSは、「トランプ政権下でアメリカの信頼性が損なわれる中、西側諸国の覇権に敵対する中国を中心とする国々が、自らの立場を表明する主要なプラットフォームとなった」一方で、「今回の首脳会談は同盟の形成を示唆するものではなかった」と『ル・モンド』は指摘した。
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