泣き虫だった坂本龍馬を鍛えた「スーパー姉さん」
蘭:はじめまして、私は講談師、神田蘭と申します。
講談とは、座布団の上に座り、目の前に「講釈台」(文机のようなもの)を置きまして、「張り扇」というものでパンパン! とこの講釈台を叩きながら、歴史上の人物や事件にまつわる物語を、面白おかしく七五調のリズムで語る、江戸時代から伝わります伝統話芸でございます。「講釈師、見てきたような嘘をつき」という川柳があるように、史実をもとに想像力も交えてドラマチックに語るエンターテインメントでございます。
さあ、今回のテーマである坂本龍馬でございますが、私のほうでは今回は龍馬の幼少期と奥さんであるお龍について語っていこうと思います。
この龍馬、天保6年(1835)11月15日、土佐の坂本家の5人兄弟の末っ子として生まれます。この坂本家の本家は才谷屋という裕福な商家、龍馬の家は分家でございまして、武士の身分で農業や商業をおこなう、郷士の株を買った御用人の家だったようです。ですから……龍馬は商人の血を色濃く継いでいるわけです。彼が、その後、亀山社中をつくって武器を売っている人生を見ると「なるほどな」と思いますよね。


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