有料会員登録
ライフ

子どもの「キレる」「かんしゃく」は成長のチャンス—早稲田大教授「アンガーマネジメントが現代の子育てに欠かせない理由」

7分で読める
子どもの「いやだ!」「やりたくない!」に親はどう向き合えばいいのでしょうか?(画像:『ファーガル ぷんぷんおこりんぼ』より)
  • 本田 恵子 早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授

INDEX

思い通りにならないと、泣いたり、怒鳴ったり、物に当たったり――。
子どもの激しい「かんしゃく」に、どう対応すればいいのか悩む親は少なくありません。
けれど、怒りそのものは決して悪い感情ではありません。大切なのは、怒りを抑え込むことではなく、自分の気持ちに気づき、落ち着きを取り戻す方法を身につけることです。
世界21カ国で読まれているロバート・スターリング作の絵本『ファーガル ぷんぷんおこりんぼ』に描かれた“怒りとの付き合い方”を手がかりに、早稲田大学の本田恵子教授が、子どもの感情を上手に育てるために保護者ができることを解説します。

お店の床にひっくり返って大泣きする、思い通りにならないとすぐにおもちゃを投げる、何を言っても「イヤ!」と怒り出す……。

日々、子どもの激しい「かんしゃく」や「キレる」行動に直面し、頭を抱えている保護者は少なくありません。

「自分の育て方が悪いのではないか」「しつけができていないのでは」と自責の念に駆られ、ヘトヘトになってしまう方も多いはずです。

しかし、子どものかんしゃくを単なる「しつけの問題」と捉えるのは間違いです。脳科学的な成長プロセスという視点から紐解くと、まったく異なる景色が見えてきます。

「キレる」という現象は困った問題行動ではなく、子どもが自分の感情と出合い、心を大きく成長させていくための絶好のチャンスなのです。

そもそも「アンガーマネジメント」とは何か

多くの方が「アンガーマネジメント=怒らないこと、我慢すること」と誤解されていますが、本来の定義は異なります。

アンガーマネジメントとは、「怒りを我慢すること」ではなく、「混沌とした感情を整理して、適切な表現方法を学ぶこと」です。

子どもが怒ったり、悲しんだりする感情は、自分を守るための正常な本能的反応であり、感情そのものを否定してはいけません。

問題なのは、モヤモヤした感情が「混沌とした状態」のままあふれ出し、不適切な形で表に出してしまうことです。

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数