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子どもの「キレる」「かんしゃく」は成長のチャンス—早稲田大教授「アンガーマネジメントが現代の子育てに欠かせない理由」

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子どもの「いやだ!」「やりたくない!」に親はどう向き合えばいいのでしょうか?(画像:『ファーガル ぷんぷんおこりんぼ』より)
  • 本田 恵子 早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授
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このように将来の土台となるアンガーマネジメントですが、現代の子どもを取り巻く環境においては、その重要性がさらに増しています。

生まれた時から動画などに触れる現代の幼児は、タップひとつで欲求が瞬時に満たされる環境に慣れています。しかし、現実の日常には「順番を待つ」「片づける」といった時間の経過や後始末という連続性が存在します。

即座に満たされる刺激ばかりに触れていると、思い通りにいかない現実に直面した際、気持ちと折り合いをつける経験が不足してしまいます。その結果、日常の場面でパニックやかんしゃくを起こしやすくなり、「ストレス耐性」が育ちにくくなるのです。

脳が急激に育つ2〜6歳の時期だからこそ、家庭で意図的に「アンガーマネジメント」を教えてあげることが重要です。

完璧を目指す子育て中のあなたへ

最後に、子どものかんしゃくに日々向き合い、時に疲れ果てている保護者の皆さんにメッセージをお伝えしたいと思います。

子育てにおいて「完璧」である必要はまったくありません。そもそも、完璧な子育てとは何でしょうか?

「普通に育てなくちゃ」「ちゃんとさせなくちゃ」という「〜べき思考」にとらわれてしまうと、周囲の目や世間の評価ばかりが気になり、子育てがただの苦しい「義務」になってしまいます。

どうか「子育てに向き合う自分」と「自分自身の時間」を意識的に分けてみてください。保護者もひとりの人間であり、休む権利も、自分の人生を楽しむ権利もあります。

育てやすいおとなしい子もいれば、エネルギーに満ちあふれ毎日がぶつかり合いになる個性豊かな子もいます。

わが子がどんなエネルギーの方向性を持った人間なのかを観察し、「おもしろいな」「どうしてこんなことを思いつくんだろう?」と純粋な興味の目で見つめてみてください。

そうした視点を持つだけで、子どもと適度な心理的距離が取れるようになり、保護者の心にゆとりが生まれます。

「私は子育てを通じて何を伝えたいのだろう?」「どんな時間を過ごしたいのだろう?」と自分自身に問いかけ、あなたらしい等身大の子育てを楽しんでください。

子育ての悩みをひとりで抱え込まず、友人や専門家に頼れるネットワークを持ちましょう。保護者の心が安定し、ありのままの自分を受け入れていれば、子どもは伸びやかに、いきいきと育っていくことでしょう。

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