感情を整理し、自分に合った「適切な鎮め方・伝え方」を身につけること。そして、「イライラすることもあるけれど、これが自分なんだ」とありのままの自分の特性を受け入れること(自己受容)ができたとき、子どもたちの心には強い自信(自己肯定感)が生まれていきます。
脳科学で解き明かす「かんしゃく」のメカニズム
まず、子どもが感情を爆発させる理由は、脳の発達段階にあります。
人間の脳には、本能や感情をつかさどる「低次の脳(情動系)」と、感情の量をコントロールする「高次の脳(前頭葉の制御機能や言語機能など)」があります。幼児期は「低次の脳」が圧倒的に優位で前頭葉が未発達なため、感情を調整できずに爆発してしまうのは自然なことなのです。
子どもの脳は、年齢とともに段階を経て発達します。
• 4歳頃:ルールが分かり始め、集団の中で調整ができるようになる時期
• 5歳頃:全体像を俯瞰し、「後ならいいか」と見通しを立てる「実行機能」が育ち始める時期
パニックを起こして泣き叫ぶ子どもに「なんでそんなことするの!」と原因を追究するのはNGです。
感情が爆発している時の脳は理由を言える状態にありません。「落ち着いて」というあいまいな言葉ではなく、「手を膝に置こう」「深呼吸をしてみよう」など、具体的で単純な行動指示を出して身体の興奮を整えることが先決です。
体が落ち着いて初めて、子どもは「だいじょうぶ」「おちつこう」といった「なっとくのりくつ」を自分に言い聞かせ、気持ちを切り替えられるようになります。
まず落ち着くために、簡単にできることのひとつが、数を数えることです。


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