アンガーマネジメントの代表的な手法に、怒りそうになったら「1から10まで数を数える(カウンティング)」というものがあります。これは明確な脳科学的根拠に基づいています。
怒りが爆発している時は「低次の脳」が主導権を握り、「高次の脳」の働きが低下しています。そこで「数字を数える」という言語作業を行うことで低次の脳を一時停止し、高次の脳を働かせるのです。数を唱えることで自律神経の興奮が抑えられ、心身が落ち着きを取り戻します。
ただし、鎮め方に「ひとつの正解」はありません。エネルギーが溜まりやすい「興奮タイプ」の子どもは、じっと座るより、走る・クッションを叩くなど安全にエネルギーを外に出す方が早く収まることもあります。「話す」「体を動かす」など、その子らしい鎮め方を一緒に探すことが大切です。
大人になってから「他責」にしないための教育
子どもの頃に感情コントロールを学ばず、自分の感情とうまく付き合う体験(自己受容)ができないまま大人になると、壁にぶつかった際、「自分が怒っているのは周りのせいだ」と他人のせいにする「他責・他罰」の思考パターンに陥りやすくなります。
幼少期のうちに「怒ってもいい。でも別の表現方法がある」「自分で気持ちを立て直せた」という成功体験を重ねることが、社会で生きていくための強靭な心の土台となります。


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