今はスマホを開けば、AIやアルゴリズムによって、「自分の興味に合った情報」ばかりが届きますよね。でも新聞なら、政治や経済、海外の出来事まで、「自分では選ばなかった情報」も自然と視界に入ってきます。書いた記者の方の名前も書いてあるので、責任も伴います。
本書にも、「新聞は全部を読まなくても、まずは見出しに目を通すだけでもいい」「本はジャンルを絞らず手当たり次第に読むほうがいい」と書かれています。
とはいえ、幅広く本を読んだり新聞に目を通したりする習慣を、いきなり身につけるのは難しいかもしれません。だからまずは、親が新聞を読んで、面白いと思ったことを子どもに話してみる。それだけでも、世の中に目を向けるきっかけにはなると思います。
親子で「お金と社会の動き」を考えるヒント
私自身、金融は今でも得意ではありません。でも、本書を読んでみて、「損しても困らないくらいの少額で、株をひとつ買ってみてもいいかな」と思いました。
子どもと一緒に、「この会社を買ってみようか」とやってみるのもいいですよね。株を持てば、税金のことも出てきます。「こんなに税金を取られるんだ」と思えば、「じゃあ、その税金は何に使われているの?」と国の予算にも目が向く。ひとつのお金をきっかけに、会社や経済、政治までが地続きにつながって見えてきます。
前編でもお話ししたように、私が子育てで最終目標として目指してきたのは、ただの「自立」ではなく、自分の手で稼いで食べていく「自活」です。
不安定な時代に「自活」して生きていくためにも、お金のことをタブーにはせず、子どものうちから日常の中で話しておく。まずは本書をヒントに、家庭で「お金の話」を始めてみるだけでも十分な気がします。
(構成:大芦実穂)


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