一方、フィジェッティングが中程度または多い女性では、長時間座っていても死亡リスクの上昇はみられませんでした。
太ももとふくらはぎを意識的に動かして
日本人は、世界的に見ても座っている時間が長いといわれています。厚生労働省の「平成25年国民健康・栄養調査」では、平日に座ったり寝転がったりして過ごす時間が1日8 時間以上と答えた20歳以上の人は、男性38%、女性33%でした。
近年では、「座りすぎ」そのものが健康リスクとして注目されています。長時間座っている人では、心血管疾患や2型糖尿病、肥満、一部のがん、認知機能の低下、さらには早期死亡リスクとの関連が報告されています。
運動不足が健康によくないことは広く知られていますが、「座る時間を減らすこと」も健康を守るうえで重要なのです。
座りっぱなしを自覚している人にぜひ試してほしいのが、「貧乏ゆすり」などの小さな動きです。この研究では、フィジェッティングが少ない女性では1日の合計座位時間が7時間以上だと死亡リスクが高い一方、フィジェッティングが中程度または多い女性では、長時間座っていても死亡リスクの上昇はみられませんでした。
つまり、こうした小さな動きが、座りっぱなしによる健康への悪影響をやわらげる可能性が示されたのです。
長時間座り続けると、脚の血流が滞り、代謝が低下することで、血管や心臓への負担が大きくなります。その結果、心血管疾患などの病気や死亡リスクが高まると考えられています。
貧乏ゆすりは、椅子に座ったまま脚を小刻みに動かすだけのシンプルな動作です。わずかな動きでも、太ももや「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎの筋肉が働き、そのため、脚の血流が促され、座りっぱなしによる血管機能への悪影響をやわらげる可能性があるのです。



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