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動物園で相次いだリスザル・ミーアキャットの突然死…「10月なのに熱中症」「7月なのに熱中症じゃない」に潜む"季節の罠"

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ミーアキャット
動物園で相次いだミーアキャットの死。その理由とは…(写真:のん助/PIXTA)
  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者

INDEX

飼っている動物が病気になったら、動物病院に連れていきますよね。動物病院には外科、内科、眼科など、さまざまな専門領域の獣医師がいますが、獣医病理医という獣医師がいることを知っていますか?
この記事では、獣医病理医の中村進一氏がこれまでさまざまな動物の病気や死と向き合ってきた中で、印象的だったエピソードをご紹介します。

リスザルが一度に3頭も死亡

「飼っているリスザルが、一度に3頭も亡くなりました」

動物園からそんな連絡が入ったのは、10月中旬のことでした。リスザルは中南米の熱帯雨林に生息する小型のサルです。その名のとおりリスのようにすばしっこくて愛嬌もあるため、動物園だけでなく一般家庭でもペットとして飼われています。

飼育されていた約10頭のうちの3頭が一度に突然死したという状況から、動物園は感染症、特に「トキソプラズマ症」を危惧していました。

トキソプラズマ症は、トキソプラズマという単細胞の寄生虫が引き起こす感染症です。

この寄生虫はほぼすべての哺乳類・鳥類に感染しますが、深刻な症状が出ない動物がいる一方で、リスザルなど一部の小型のサルは感受性が高く、感染すると急速に重症化して死亡することがあります(トキソプラズマに関する関連記事:死んだワオキツネザルの内臓にいた、たくさんの小さな「バナナ状の生物」。ネコの糞便に潜み人間へも感染する、その正体とは?)。

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