リスザルが一度に3頭も死亡
「飼っているリスザルが、一度に3頭も亡くなりました」
動物園からそんな連絡が入ったのは、10月中旬のことでした。リスザルは中南米の熱帯雨林に生息する小型のサルです。その名のとおりリスのようにすばしっこくて愛嬌もあるため、動物園だけでなく一般家庭でもペットとして飼われています。
飼育されていた約10頭のうちの3頭が一度に突然死したという状況から、動物園は感染症、特に「トキソプラズマ症」を危惧していました。
トキソプラズマ症は、トキソプラズマという単細胞の寄生虫が引き起こす感染症です。
この寄生虫はほぼすべての哺乳類・鳥類に感染しますが、深刻な症状が出ない動物がいる一方で、リスザルなど一部の小型のサルは感受性が高く、感染すると急速に重症化して死亡することがあります(トキソプラズマに関する関連記事:死んだワオキツネザルの内臓にいた、たくさんの小さな「バナナ状の生物」。ネコの糞便に潜み人間へも感染する、その正体とは?)。


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