自分は教育の仕事をするなかで、保護者の方からさまざまな相談を受けます。そのなかでも、特によく聞くのが、子どもの読書についての悩みです。
「うちの子、ライトノベルばかり読んでいるんです」
「活字の小説には見向きもしないで、漫画ばかり。これで大丈夫でしょうか」
「もっと将来の役に立つ、ちゃんとした本を読ませたほうがいいですよね?」
本を読んでほしい。活字に親しみ、語彙や知識を増やしてほしい。しかし、いざ子どもが夢中になっているものを見ると、漫画やライトノベルばかり。「これで本当に読解力がつくのだろうか」「もっと名作文学や新書を読ませるべきではないか」と、不安になってしまうのもわかります。
子どもが“ちゃんとした本”を読まないという悩み
前回の記事では、「英単語と日本語訳を1対1で丸暗記しようとする真面目さが、かえって英語を使いにくくすることがある」という話をしました。
実は、今回の読書の話も、根っこはよく似ています。
「勉強とは、こうあるべきだ」
「読書と呼べるのは、この種類の本だけだ」
そんな大人の「正しい学び」のイメージが、かえって子どもの学びの入り口を狭めてしまうことがあるのです。



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