「英語を話せるようになるには、もっと英単語を覚えなければならない」
そう考えて、単語帳を何周もした経験がある人は多いのではないでしょうか。
ところが、受験では英語の長文を読めた人でも、海外旅行先で店員に話しかけられた途端、言葉が出てこなくなることがあります。外国人観光客に道を尋ねられ、「駅はあちらです」と伝えたいだけなのに、頭の中が真っ白になってしまう。英語のメールを1通書くにも、辞書や翻訳ツールを何度も開いてしまう。
「習ったはずなのに、使えない」
これは、日本の英語学習を考えるうえで、長年の謎ともいえる現象です。
もちろん、「日本人はみんな英語が話せない」と一括りにするのは乱暴です。また、英語が話せない理由も一つではありません。発音の問題もあれば、英語を実際に使う機会の少なさ、間違いを恐れる心理もあるでしょう。
勉強したのに言葉が出てこないのはなぜ?
それでも、自分は一つ、見落とされがちな原因があると思っています。それは、英語を知らないことではありません。むしろ、英語を「覚えすぎている」ことです。
正確に言えば、英単語を日本語の訳語と結びつけて、ガチガチに覚えすぎているのではないかと思うのです。
学力は高いのに、英語は話せない
考えてみれば、不思議な話です。
日本人は中学・高校だけでも6年間、英語を勉強します。大学まで含めれば、10年近く英語に触れてきた人も珍しくありません。単語帳を開き、文法問題を解き、長文を読み、リスニング教材も聞いてきたはずです。



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