有料会員登録
キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

「仕事と子育て、どっちも中途半端だ」と悩む親が抜け出せない"白か黒か"二元論のワナ…苦しさの原因は「両立疲れ」だった

6分で読める
子供をみながら在宅勤務をする30代の男性
仕事と子育ての両立疲れ。実は「両立」という言葉が原因かもしれません(写真:jessie/PIXTA)
  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家
2/4 PAGES
3/4 PAGES

ここでいう融合とは、AとBを混ぜて新しいCを作ることではありません。Aの中にBを見出し、Bの中にAを見出すこと。あるいは両者を包み込む、より大きな目的の中で、境界線そのものを溶かしてしまうことです。

では、3つのテーマで、具体的に考えてみましょう。

3つの「両立」を「融合」に変える

①「仕事」と「子育て」の融合

仕事で身につけたタスク管理術は、家事や子どもの予定管理に応用できます。逆に、子育てで磨かれた「相手の感情を読む力」「待つ力」は、仕事の対人関係に確実に活きます。

「ここからが仕事、ここからが家庭」と線を引くのではなく、「生きている時間すべてが、私という人間を形作る素材である」と捉え直してみてください。これだけで、仕事中の罪悪感も、家庭にいるときの焦りも、ふっと軽くなります。

②「勉強」と「遊び」の融合

これは中学生の子どもを持つ親御さんに、ぜひ知っておいていただきたい視点です。子育ての悩みの多くは、この「勉強と遊び」の二元論からも生まれます。「勉強しなさい」と言われなくても自ら学ぶ子は、ほぼ例外なく勉強と遊びが融合しています。

歴史漫画を読むのは遊びでしょうか、学びでしょうか。ゲームの攻略動画を英語で見るのは娯楽でしょうか、英語学習でしょうか。プログラミングでゲームを作るのは遊びでしょうか、最先端の学問でしょうか。

心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱した「フロー状態」——時間を忘れて没頭する最も生産性と幸福度の高い状態——は、「やらされている」感覚の中では絶対に生まれません。遊びと学びの境界が溶けたときにだけ訪れます。

親御さんの役割は、勉強と遊びの時間配分を管理することではありません。「あなたが今夢中になっているそれは、こんな学問とつながっているよ」と、境界線を溶かしてあげることです。

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数