専業主婦で料理好きな母親のそばで料理を覚えた安藤さんの背後には、母親が見え隠れする。
「“どでか料理”も、実は母親が作っていました。昔、食卓に並んでいた春巻きは長さ20センチぐらい。それが当たり前だったから、大人になって店で食べると『春巻き、ちっちゃくなったな』と思っていました。レシピ本を作ることになって、原点は母親にあったんだな、と思い出しました」
作らざるを得ない切実さも、料理の原動力になる。「コンビーフ入りトマトパスタ」は、下積み時代に生まれた料理。
「コンビーフ缶はちょっと高いんですが、少しだけ入れればうまみが出る。ソーセージとトマト缶などを大量に炒めてパスタソースを作り、冷凍していました。コメと家庭菜園の野菜は実家から送られてくるから、少ない予算でどうやってお腹を膨らまそうかっていう時代ですね。6年間」
その後、カズレーザーさんと組んだメイプル超合金で大ブレイクして今に至る。
「茶色は正義」!!
安藤さんは、自身のSNSで「茶色い食卓」シリーズも紹介している。
彩りなどの側面からネガティブに語られがちな「茶色い料理」について問うと、「茶色は正義なんで」と即答された。
「罪悪感は別にいらない。茶色は裏切らなくないですか? 味噌や醤油で煮込んだ料理とか、絶対おいしい。例えばカレーも、彩りよく見せるために、野菜を素揚げして載せると結局油分が増える。だったら、例えばほうれん草を加えて一緒に煮こめばいい」


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