東京大学の本田由紀教授が皇族の女性に関する記事を引用する形で「この人たちを目にするたびに、遺伝的要因のおそろしさを感じる」とXに投稿し、猛批判への回答として「謝罪」ではなく、「長文の解説」を投稿したことがさらなる波紋を呼んでいる。同大の教育学研究科長が本田氏に注意したとの報道も出た。
「遺伝的要因のおそろしさ」という言葉の加害性
「長文の解説」では、「曲解があまりに広がっている」として、弁解を行っているが、仮に真意がそうであったとしても、あの短い文章から「養子制度を推進してきた」「麻生太郎氏」の「皇室の私物化」などを懸念するメッセージを読み取ることは、かなり無理筋であろう。
確かに、引用元の投稿は、先の女性の「皇族費倍増」というニュースを受けた内容で、「皇籍離脱させるべきでは?」「麻生の血筋から天皇を出すんですか?」などと書かれてあるが、顔写真付きで不快感をあおる意図が見て取れるもので、「解説」の意図を正確に伝えるには、いくらなんでも表現が乱暴すぎた。
そもそも「遺伝的要因のおそろしさ」という一文だけでも、どのような文脈であれ、特定の人物の血統や生まれ(遺伝)をネガティブなものとして印象づけてしまう。差別や排除の構造を研究する側であればなおさら使うべきではないだろう。


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