この仕事は、「この人との仕事は楽しいな、また会いたいな」と思ってもらうことが基本だと考えています。タイアップ撮影のときには、直接クライアントさんに「このポイントはどこでしょうか」「どんなイメージですか」と質問しにいきました。
また、完璧に美しい人は、まっすぐ立ってポーズも取らなくて良いのですが、私は自分からいろんな角度に動いて、シャッターを切ってもらえるように工夫しました。
他の人が、「こういう服はイヤだ」「時間が長すぎてイヤだ」と言っているときには、あえて笑顔を意識して仕事をしました。撮影は過酷なので、そういう意見も出てくるのですが、笑うくらいはできます。「嫌なことは嫌だ」と線引きは必要ですが、目標があるなら、それを達成するほうが先だと私は考えます。
それに、誰かが「嫌だ」と思う仕事は、誰かにとって「やってもらえると嬉しい」仕事と言い換えられることがあります。それならば、「誰かの助けになれているかもしれない」と考えればいいと思うのです。
「好き」と「やりがい」を軸にして仕事を選ぶ
『投資家の母が20歳になった娘にどうしても伝えたいお金の話』には、「今人気の仕事よりも、自分の好きな仕事をしたほうが良い」という娘に向けたアドバイスが書かれています。私がモデルにチャレンジしたのは、本当にファッションが好きだったからです。
読者モデル時代には、同世代の子と共通の話題で盛り上がれる「共感」が私のテーマでもありました。それが「文章」にもつながると感じて、小説の執筆もはじめました。
微力ではありますが、誰かに元気をお届けできるということは、この仕事をやっていて一番楽しいと感じるところですね。そういう感覚がないと、自分の中に嘘があるようで、つまらなくなってしまいます。
だからこそ、お金だけで判断せず、やりがいがあるか、ファンの方に喜んでもらえるかという、自分自身の軸を持ってお仕事をさせていただける環境に心から感謝しています。
私は、新しい人と出会って、その人の話を聞くことも好きです。大人になると友達関係も固定化しますが、新しい出会いによって、ものの見え方が変わったり、新しい発見があったりします。
自分の人生を振り返ると、たくさんの「出会い」がチャンスを作り、人生の転機となりました。本当に感謝しています。
(構成:泉美木蘭)


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