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ライフ #ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―

29歳以下の男性の50%以上が「恋愛経験ゼロ」…若者が結婚どころか恋愛すら"キャンセル"してしまう本当の原因

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(写真:mits/PIXTA)
  • 荒川 和久 独身研究家、コラムニスト
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2021年の出生動向基本調査で、18-29歳までの「交際経験なし」の割合を計算すると男性40%、女性35%。16-17歳の有無の違いはあるにせよ、4年間で大きく増えたことになります。結婚どころか、その前提となる恋愛することもできなくなってしまっている現状があります。つまり、もはや若者は「結婚キャンセル」から「恋愛キャンセル」へと移行しています。

この要因としては、ちょうどこの時期のコロナ禍において、外出や飲み会などの行動自粛など、若者にとっては「恋愛ロックダウン」という環境があったことも無視できません。しかし、要因としての環境変化はそれだけではないでしょう。私は、「3つの環境変化」をあげています。

相手の人間そのものをまったく見ない「人間の数字化」

まず、第1に「市場化」です。

特に、婚活において顕著ですが、マッチングアプリでも結婚相談所でも、相手を探す際に「年収」や「年齢」などをスペックでスクリーニングをかけることになります。それは婚活をする上で効率的・合理的な方法であることは間違いないでしょう。しかし、それによって起きたのは、結婚相手探し自体の「市場化」です。いいかえれば「人間の数字化」です。

「年収」や「年齢」などの数字で相手を探すことばかりに終始し、数字条件に満たない対象は排除されます。さらに、よりよい条件の相手を選びたいという行動は、次々と相手を探すためだけの無限検索・無限スワイプ行動に陥り、本来の目的を見失います。「数字だけを見て、相手の人間そのものをまったく見ない」という状況になります。

競争原理である「市場化」のメカニズムに飲み込まれれば、結果として「強者」と「弱者」を明確に区分けし、いわゆる「弱肉強食」の世界に突入します。現に、婚活において、たとえば経済力のない男性はそもそもその存在すら認めてもらえません。

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