交渉の失敗とはどういうことか
まずは、私が考える失敗の定義を明らかにしておこう。
それは“交渉に入る前に設定した目標または目的に達しなかったこと”である。
なかには、交渉に失敗というものがあるのかと疑問に思う人がいるだろうし、どんな失敗も成功のための踏み石にすぎないと主張する人もいるだろう。
でも私は、交渉の失敗は現実にあると思っている。そして失敗にうまく対処し、その経験から学びを得れば、長い目で見て最終的に成功へ行き着くことができると心から信じている。
それには失敗をあるがままに直視することがきわめて重要だ。直視してこそ、失敗に立ち向かい、取り組むことができる。
交渉で失敗したという冷たく厳しい事実と向き合うのは、これから説明していくように、簡単ではないが欠かすことのできないプロセスだ。
交渉で目的を達成できなかったことを失敗と呼ばなければどうなるか。たいていの場合、起きた事実をごまかし、自分をいつわることになる。



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