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キャリア・教育

「これ滑り止め」と早大卒業証書を尻に敷く悪ノリも…それでもwakatte.tvが登録者数を増やせた不都合な真実

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wakatte.tv
福島大学キャンパス調査の件で謝罪動画を配信した「wakatte.tv」の高田ふーみん氏(画像:「wakatte.tv」公式YouTubeより)

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大学の入学難易度を序列化し、街頭やキャンパスで出会った学生や社会人を大学名で評価するYouTubeチャンネル「wakatte.tv」が、改めて強い批判を浴びている。

発端となったのは、8月28日に公開された福島大学のキャンパス調査動画だった。「全国公立の最下位」などのテロップを入れた後、学生が放射能関連の研究を「福島ならでは」と紹介した場面で、高田ふーみん氏が「福島大には触らせたくない」と発言した。東日本大震災と原発事故の被害、そして長年研究を重ねてきた大学関係者への配慮を欠くものだとして批判が広がった。

wakatte.tvは京都大学経済学部中退の高田ふーみん氏と、早稲田大学教育学部卒のびーやま氏が全国の大学や繁華街で学歴を尋ねる企画を重ねてきた。高田ふーみん氏が「学歴第一主義」の過激な人物を演じ、びーやま氏が「ヤメロオマエ」と制止する型を定着させた。9月5日現在、YouTubeのチャンネル登録者数は77万人を超える。だからこそ、そこで反復される価値観を「内輪の冗談」で済ませることはできない。

人気化の一方で差別意識を助長

同チャンネルは大学群の序列、出身校当て、街頭での学歴調査など、学歴を競争やゲームに変える形式を看板にしてきた。出演者はいずれも学習塾「武田塾」と関係を持ち、受験や進路選択を扱う教育ビジネスの周辺から発信している。そのため、純粋な娯楽チャンネル以上に、若者が「大学とは何か」「努力とは何か」を考える際の情報源になり得る。登録者の増加は企画が支持されてきた証しである一方、差別的な物差しを数十万人規模で日常化させる危険も比例して大きくする。

福島大学は9月1日、佐野孝治学長名で声明を出し、学生や教育研究活動について配慮を欠くと受け取られかねない発言があったと確認したうえで、学生の尊厳が傷つけられることがあってはならないと表明した。動画はいったん非公開となり、8月31日に注意書きのテロップを加えて再公開されたが、この対応がかえって反発を強めた。

高田ふーみん氏は同じ9月1日、Xで「福島大学で原子力を学ぶ意義や経緯、そして日々研究に取り組む学生の皆様の志に対する配慮が決定的に不足していた」と謝罪し、当該動画を削除した。もっとも、「揶揄する意図はなかった」という釈明だけで、発言が生んだ社会的意味まで解消されるわけではない。これに先立つ8月には、九州大学大学院法学研究院の岡﨑晴輝教授も、入学難易度を基準に学生をからかう番組のスタイルに強い嫌悪感を示し、「大学人として看過できません」と批判していた。

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