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「まあまあ」しかない、という悩み
本稿には、著者自身の若き日を「堀田秀吾くん」として描いた場面が登場する。以下はその一場面である。
大学教員になった堀田秀吾くんは、行きつけのジャズバーで頭を抱えていました。
「英語、まあまあ。研究、まあまあ。音楽、まあまあ。どれもトップレベルにはほど遠いんだよな」「結局、僕には突き抜けた才能なんて、ないんじゃないか」
そんなふうにつぶやくと、友人の声が遠くに感じられました。
「お前さあ、その『まあまあ』を全部つなげたら、面白いことになるんじゃない?」
その晩、彼の頭の中で、何かが小さくつながり始めました。
自分の才能を探っても「これだ」と言い切れる強みが見つからない方は、きっとたくさんいると思います。そこで、考え方を少しだけ変えてみましょう。それが、「かけ算」という発想です。


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