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「1番になれるものがない」は不利ではない《上位30%に入れるものが3つ》あればいい……MBA卒業生5000人調査が示した希望

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ビジネスパーソン
新しい価値を生むのは、「1番になれるもの」を持つ特別な人ではなく、「そこそこのレベルを何個か」持つ人たちだった(写真:Luce/PIXTA)
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ラジアーのモデルでは、起業家の成功を決めるのは「いちばん得意なこと」ではなく、「いちばん苦手なこと」だと考えます。起業では営業も、お金の管理も、人とのやり取りも、自分でこなさなければならない場面が多いためです。

1つだけ飛び抜けていても、ほかに大きな弱点があると、そこが全体の成果を左右してしまいます。だからこそ、さまざまな能力をバランスよく組み合わせられる人ほど有利になります。

数の計算で考えると、すっきり分かります。上位30%の人だけがいる集まりから1人を選ぶと、世の中の0.3にあたります。同じ条件を2つ満たす人は、かんたんに計算すると0.3×0.3=0.09、つまり世の中の9%。3つ満たす人は0.3×0.3×0.3=0.027、つまり世の中の約3%です。

1つで上位3%に入るのはとても難しいのですが、3つの上位30%を掛け合わせれば、同じくらいのめずらしさにたどり着けます。これが「かけ算でめずらしさを作る」という考え方です。

ですから、もしあなたが「これといって1番になれるものがない」と感じていても、それはちっとも不利なことではありません。むしろ、60点を組み合わせて新しい立ち位置を作る材料が、最初から何個も手元にそろっているということです。

1番が見当たらない状態は、選べる手札がすでに何枚も手元にある状態でもあるのです。

弱みを直すか、強みを伸ばすか

弱みを直すより、強みを伸ばしたほうがいい。そんな助言を聞いたことのある方は多いでしょう。たしかにポジティブ心理学では定番のアドバイスです。

でも、この助言をそのまま信じると、もう1つの誤解が生まれます。弱みに目を向けると幸福度が下がるという思い込みです。じつは、この前提そのものが、いつも正しいとはかぎりません。

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