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「1番になれるものがない」は不利ではない《上位30%に入れるものが3つ》あればいい……MBA卒業生5000人調査が示した希望

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新しい価値を生むのは、「1番になれるもの」を持つ特別な人ではなく、「そこそこのレベルを何個か」持つ人たちだった(写真:Luce/PIXTA)
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しかも強み+弱みグループと強みだけに集中したグループとの間に、明らかな差は見られませんでした。「弱みに触れたら気分が落ちる」という直感が、実験結果と食い違ったのです。

弱みに強みをかけ算すると、新しい才能ができる

この発見は、「かけ算」ととても相性がいいものです。強みばかりを2倍にしようとすると、人はどうしても同じ方向にばかり伸びていき、別の角度から世界を見る力を失ってしまいます。でも、強み1つと相対的弱み1つを組み合わせると、新しいかけ算が生まれます。

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さきほど例に出した好奇心と粘り強さの組み合わせは、新しい知識を学んだあとに最後まで仕上げ切る力に変わります。好奇心だけでも、粘り強さだけでも、こうはなりません。かけ合わせたときにだけ顔を出す力です。

別の例も考えてみましょう。あなたの強みが「人の話をよく聞ける」で、相対的弱みが「自分の意見を伝える」だとします。聞く力だけを伸ばすと、相談される機会は増えますが、自分からの発信は生まれにくいままです。

そこで聞く力に「少し伝える力」をかけると、相手の話を要約して返す、的確に質問する、相手の代わりに言葉にする、といった役割が立ち上がります。これは、聞く力だけでも、伝える力だけでも生まれない、組み合わせならではの才能です。

ですから「弱みは見ないことにしよう」と決めつけてしまうのは、とてももったいない選び方です。ラストたちの研究は、相対的弱みも「かけ算の材料」になり得ることを実験で示してくれました。

強みを2倍にするやり方と、強みに弱みをかけるやり方。このどちらも、あなたを同じだけ幸せにしてくれる選択肢なのです。「強みだけを伸ばすべき」という一見ポジティブな助言を、そのまま鵜吞みにする必要はありません。

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