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「頼まれると断れない人」が抱える二重の消耗…190万人のデータが示す《いい人が評価されない》職場構造の正体

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人にお願いする女性
「集団の中にいるだけで場の空気がやわらぐ人」の働きは大きいが、仕事の評価にはつながりにくい(写真:kapinon/PIXTA)

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職場に一人はいる、いるだけで場の空気がやわらぐ人。ただし、その力が処遇に反映されているかというと、話は別だ。190万人超のデータをまとめた大規模なレビューでは、協調性が人生のほぼあらゆる場面でプラスに働く一方で、昇進と給与とだけはわずかにマイナスの関係にあることを示した。そしてそれは、日本の職場に限った話ではない。
※本稿は『5日で自分の才能が見つかる本』から一部を抜粋してお届けします。

履歴書に書きにくい「人間関係を整える力」

集団の中に、いるだけで場の空気がやわらぐ人がいます。会議室の雰囲気が少しだけ重くなったのを感じとって、さりげないひとことでその空気を元に戻す。怒っている同僚と落ち込んでいる後輩の間に立って、両方の言い分をていねいに整理する。新入社員の表情がほんの少し曇ったことに気づいて、自分から声をかけにいく。

こうした「人間関係を整える力」は、これまで性格の中でも「やさしさ」くらいの軽い意味で語られてきました。履歴書には書きにくく、面接でアピールしてもなかなか伝わらない、目に見えにくい力です。でも、その評価を大きくぬりかえる大きなレビューが出てきました。

アーカンソー大学のウィルモットとミネソタ大学のオーンズは、性格の特徴の1つ「協調性(Agreeableness)」が人生にどんな影響を与えるかを調べました。集めたのは、142本のメタ分析、275の結果変数、3900を超える原著研究、合わせて190万名を超える参加者です。

これは人格の研究としてはとても大きな規模で、1つの特徴がおよぼす範囲をここまで広く見わたした仕事はめずらしいものです。そこから分かったのは、協調性が高いことが良い方向に働いた変数の割合が、275のうちなんと93%にのぼったということでした。

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