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新商品の「ヒット率は0%」とAIが予測→それでも社長はGOを決断 コンサルが社長に進言した《AI特有の盲点》とは

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「ヒット率0%」というAIの判断に従おうとしていた社長を翻意させた提案とは(写真:yuto@photographer/PIXTA)
  • 堀場 英雄 「学び方」の革新を目指す複業家、多読英語塾「BOOK i LAND」創業者・学長、iU(情報経営イノベーション専門職大学)客員教授
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一方、本当に時代を変える「破壊的イノベーション」(最初のiPhoneやウォークマンのような、既存の品物にない、まったく新しいもの)は、世に出るまで、「比較できる過去のデータ」が存在しません。そのため、過去を基準にするAIは、必然的に「需要0(こんなものは過去に売れたことがない)」と弾き出します。それが、今考え得る「最適解」だからです。

データが完璧にそろったとき。それは「遅すぎる」のサイン

もちろん、「0%ならなんでもいい」と言っているわけではありません。

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AIもデータも、どれだけ莫大な量を分析しても、「すでに起きたこと」しか語りません。戦略を立てる際、データが完璧にそろっていて、誰もが「これは儲かる(GOだ)」と賛同する事業は、実は「参入するには遅すぎる」事業です。

たとえばソフトバンクの孫正義氏は、事業投資について、「5割の確率でやるのは愚か。9割の成功率が見込めるようなものは手遅れだ。7割の成功率が予見できれば投資すべきだ」と言っています。

こういう自分なりの相場観を持っておくことが、ここぞというときに失敗を恐れずチャレンジし、チャンスをつかむことにつながるのです。

A君は、AIが「需要がない」と言ったのではなく、「過去に比較できるデータがない(=未開拓の市場である)」という「アウトライヤー(外れ値)」を吐き出した事実に、気づくことができました。この「異常値(アウトライヤー)」に遭遇したとき、箸にも棒にもかからない「ダメ」なものなのか、実は「金脈」なのか? それを捉える力こそが大切なのです。

弱者が市場で勝つための唯一の戦略は、「誰もいない場所で戦うこと」です。

こういう市場はニッチだったりするので、「最適解」を出すよう設計されているAIは、そもそも苦手かもしれません。逆に、AIが叩き出した「0%」は、「失敗するだろう」という予測ではなく、競合がいない「完全なブルーオーシャン」かもしれないという、強力な仮説を教えてくれている可能性があるのです。

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