私立大学の約半数が定員割れとなっている昨今においても、浪人生の割合が増えているという。
半数近くの私立大学が定員割れという現状を考えれば、「選ばなければ」ほぼ大学には入れる状態だ。それでも、経済的な負担を承知のうえで入学する大学を厳選し、浪人という道を選ぶ人が増えているということだろう。
また、大学に籍を置きながら他大学への入学を目指す、いわゆる「仮面浪人」も多いという。
某経済紙によれば、背景には推薦入試選抜や総合型選抜(いわゆる年内入試)の増加がある。一般選抜による大学入学者数が全体の半分以下になり、「狭き門」になっているというのだ。
学生が「確実な何か」を求める理由
そのとおりなのかもしれない。だが、もっと根本にあるのは、自分を取り巻く環境が不透明すぎて、将来を見通すことが非常に困難な状況ではないか。「身近にある、より確実な何か」を求めてより良い大学に入学し、卒業したい、という学生達の心理ではないだろうか。
将来どうなるかがまったく見通せない状況だからこそ、少なくとも現時点において確実に価値のある、有形の何かを手に入れておきたい。すなわち、できるだけレベルの高い大学を卒業することで、就職時における選択肢を増やし、不確実性に備えるということだ。


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