2020年にデビューした、SixTONESのことを思い出す。デビュー直後、YouTubeで自分たちの楽曲をカラオケで歌う企画があり、「今までは『自分たちの曲を歌って』と言われてもなかった」と、自分たちの曲がカラオケから流れることにこれほどまでに感動するのかと、重みが伝わってくる動画だ。
外から見るとほんの少しの違いに見えるかもしれないが、「自分たちの曲を世の中に出す」ことにはタレントにとってもファンにとっても、大きな意味がある。
個性豊かなメンバーたち
では、KEY TO LITはどんな5人なのか。それぞれの歩みを凝縮して紹介したい。
まずは最年長の中村嶺亜。2009年に入所し、今年で17年目になる最年長・29歳だ。キュートなルックスで、ちょっと小悪魔っぽい、いわゆる“アイドル力”の高い人だ。
入所した年には、SixTONESの森本慎太郎がセンターを務めた「スノープリンス合唱団」にも参加。アイドル誌『Myojo』の恒例企画「ジュニア大賞」では、「恋人にしたいジュニア」部門で4連覇しており、熱量の高いファンが多いことも知られている。
絵やデザインも得意で、2026年には初の個展「ReBELiUM」を開催し、ライブロゴやグッズを手掛けることもある。デビュー発表の日には、周りのメンバーが涙を流すなか、笑顔でファンに感謝を伝えた。「確かに時間はかかりました」と話しながら、高く飛ぶには低くしゃがむ時間も必要だったと振り返っている。
中村と「同期」なのが、井上瑞稀。25歳で、事務所に入ったのは8歳、小学3年生のことだ。「小3か……」と書きながら思わずつぶやいてしまう。可愛らしいルックスで、この事務所らしい王道アイドルに見えるが、俳優としての仕事も順調に重ねている。
2020年にはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』で織田信長の長男・織田信忠役を演じ、2023年には映画『おとななじみ』で久間田琳加とW主演。ドラマ『なれの果ての僕ら』では単独初主演を務めた。デビューが決まり、会見では「次に流す涙はうれしい涙」とファンに話していた約束を「ひとつ果たせた」と語った。
猪狩蒼弥は、テレビで見たことがある人も多いかもしれない。とにかくよくしゃべる。頭の回転が速く、先輩たちに生意気に見せるのもうまい。ラップも得意で、作詞やライブ演出にも関わってきた。入所のきっかけは少し変わっていて、ローラースケート場で滑っていたところを声をかけられたというスカウト組。2026年には木村拓哉主演の映画『教場 Reunion』『教場 Requiem』に出演している。そんな多彩な23歳だ。
デビュー発表では誰よりも涙を見せ、ファン曰く「ぺしょぺしょに」泣いていた。普段の強気な姿からはわからない愛され力、可愛らしさも持った人で、知れば知るほど応援したくなる人だ。


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