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芸能人が集う「鶯谷の会員制スナック」に広がる異世界・・・元芸人「87歳マスター」の"衝撃的な半生"とは

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よーかんちゃん
東京・鶯谷にあるスナック「よーかんちゃん」のオーナー宮田羊かんさん(撮影:白石果林)
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「なんかやんないと食っていけねえからさ。 どうしようかと思ってたら、ここがたまたま空いてたんだよ。鶯谷には行きつけの天ぷら屋があったりして、年中飲んだり食ったりしてたから、よく知ってたんだ」

79年、退職から1年も経たずして、元ホストクラブだった物件を居抜きで借りて開いたのがスナック「よーかんちゃん」だった。羊かんさんは、このとき40歳。

47年の歴史を感じるたたずまい(写真:筆者撮影)

総決算としての「ウォータービジネス」

妻の早苗さんはこう振り返る。

よーかんちゃんのマドンナ、早苗さん(写真:筆者撮影)

「この人は中学も卒業しないで弟子入りして、根っからの芸人でしょう。 ほかの仕事はやったこともないの。だから、自分の今までの総決算の店をやりたい、協力してくれるかっ聞かれて、いいじゃないのって。私はずっと健康保険組合に勤めていて、レセプトとか経理をやっていたから、水商売のことはなにも知らなかったけど」

ここで、よーかんちゃんが鋭く突っ込む。

「ちょっと、水商売って言わないで」

すると、早苗さんが素早く切り返す。

「ウォータービジネス!」

「ウォータービジネス!? なんかかっこいいですね」と僕が言うと、「うちでは離婚のことも、バツイチと言わないんだ、うちではね」とよーかんちゃん。そこでふたりがパッと両手をクロスさせ、真顔で「クロスワン」。

この息の合ったコントのようなやり取りが、ずっと続くわけではない。基本的には羊かんさんがダジャレと下ネタ満載のトークでお客さんをもてなし、早苗さんはお酒や料理を運びながら、周囲に気を配る。会話に加わる時もにこやか、穏やかで「ママ」という表現がぴったりだ。ところがある瞬間、スイッチが入ったように、ふたりの掛け合いが始まる。その間が絶妙で、笑わずにいられない。

夫婦漫才のような絶妙な掛け合いを見せるふたり(撮影:白石果林)
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