「なぜ急に言い出したの?」と言われないために
ただし、社会課題を扱うとなると、必要な積み重ねの量が変わる。
「寄付などだったら話は別ですが、商品を売るために『子育て応援』などの社会課題を掲げると、消費者側は『なにが子育て応援だよ』となりがちです。多くの人が意識している事象だからこそ、『あぁ、乗っかってきたな』と思われやすいんです」
そこで重要になるのが、トレンドに乗るための大義名分だ。
「『うちの会社には、食卓を応援してきた長い歴史がある。それに、食育や子ども食堂にも力を入れてきた。むしろ、このトレンドをずっと待っていたんだ』と言えれば、トレンドに便乗したイメージはつかないでしょう。反対に、そのキャンペーンの後押しになります」
その歴史なら松屋フーズにもある。原点は1966年6月、東京・練馬の4坪半の店だ。牛肉がまだ贅沢品だった時代に、手ごろな価格の牛めしと、栄養バランスを考えた定食を出していた。
創業時の思いは、いまも公式サイトに残っている。「肉も野菜もしっかり食べられる、健康な毎日を応援する、みんなの食卓のような店にしたい」と。


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