有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「なぜ母親に限られる?」「父子家庭はどうなる?」と疑問噴出⋯松のや「ママ応援」はなぜ炎上?ブランディングのプロが解説

8分で読める
全国672店に広がった松のや。「ママ応援企画」は、なぜ一日で名前を変えることになったのか
全国672店に広がった松のや。「ママ応援企画」は、なぜ一日で名前を変えることになったのか(写真:筆者撮影)
2/5 PAGES

松屋フーズは、企業メッセージに「みんなの食卓でありたい」を掲げている。松屋フーズと松屋フーズホールディングス、どちらのホームページにも、そう書かれている。ただし、消費者がその通りのイメージを持っているかどうかは別の話だ。

「『みんなの食卓でありたい』という言葉には、忙しい日や暑い日、体調が悪い日などに、食卓の代わりになれる存在でありたい。そういった思いも込められているのでしょうが、消費者にはそれが全く伝わっていないんだと思います」

松のやの発信は、商品の告知が中心だ。炎上から2週間後の8月12日に発売された夏の季節メニュー「オレンジソース唐揚げ定食」も、リリースに並んでいたのは、生姜とにんにくを使った特製の揉みダレ、カラッと揚げた食感、甘酸っぱく爽やかなソースだった。キャッチコピーは「夏の唐揚げは、甘酸っぱく爽やかに」。

「こだわりや特徴は書かれていましたが、肝心な食卓への思いが感じられないので、消費者には松屋フーズの『みんなの食卓でありたい』というスタンスは伝わりようがないんです」

売る量より多くの水を育てるサントリー

スタンスが伝わっている会社は、本業から離れたことをしても不自然に見えない。例えばサントリーは、飲料をつくって売る会社でありながら、森を育てている。それを不思議に思う人が少ないのは、「水=森」とつながりやすいことに加え、同社が森を育てる理由を長く発信し続けてきたからだ。

「サントリーの商品は、どれも水からできています。だから一番大事なのは、水と生きる文化をつくることなんです。美味しい水を絶やさないためにも、森を育てることは事業と切り離せません」

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数