今夏の甲子園が幕を閉じた。球児たちの熱戦が大きな注目を集めた一方で、高校野球の部員数は長期的な減少が続いている。日本高野連の発表によると、2026年5月末の硬式野球部員数は124,116人。2016年は167,635人だったから、26%の減少だ。
中学校の軟式野球部を統括する日本中学校体育連盟(中体連)によると、中学軟式野球の男子部員数は2015年には202,470人だったが、25年には130,085人と、こちらも約36%減少した。
日本スポーツ協会のスポーツ少年団登録統計によると、軟式野球の男子団員数は、2015年は118,064人だったが、2025年は98,000人となり、17.0%減少した。2023年オフには大谷翔平が全国の小学校に6万個のグローブを寄贈した。登録者数は2023年の99,081人から24年には100,336人へ1.3%増えたが、25年には98,000人に減少した。
選手数を激増させているポニーリーグ
少子化だけでは説明できない若者世代の「野球離れ」は、まだ続いているといえるが、そんな中で少しずつ選手数を増やしているのが「中学校の硬式野球」だ。中学硬式野球には5つの主要団体がある。日本野球連盟の調査による、ここ10年の選手数の推移はこうなっている。

2015年と25年の比較では、中学生は5団体を合わせると、チーム数では6%強、選手数は10%弱増加している。中学硬式野球は、軟式よりも費用がかかるし、親も子供も「本気度の高い」カテゴリーだ。高校野球の「塾」的な存在ともいわれる。中学硬式野球から、甲子園に行くような有力校へのルートはすでに確立されているといってよい。


※ログイン後、コメント入力が可能です。