――Aリーグのほうが多いとか、Bリーグのほうが多いとか、偏りはできませんか?
「面白いことに均等になるんですよ。3年生がAリーグ、2年生がBリーグみたいに分けたり。3年生になったら上に挑戦してみたいっていう挑戦心が湧くんですね」
――小学校の野球は軟式も硬式も壊滅的です。ポニーは数は少ないものの、「ブロンコ」という小学生のリーグが数字を伸ばしていますが?
「ブロンコは当初、あまり大きな期待は持っていなかったのですが、実際のところ伸びています。中学と同様、私たちの理念やルールが受け入れられているのではないかと思います。
私自身は、ポニーの事務局に入った時には、日本には軟式野球という子供にマッチした野球があるのに、なぜ小学生まで硬いボールで野球をするのかと、意義を見いだせずにいました。すると、ポニーリーグの広澤克実理事長(元ヤクルト、巨人、阪神)が『ボールが硬かろうが柔らかろうが、みんなで野球を盛り上げようよ』と言われた。『ブロンコは硬式だ』とこだわるのではなく、硬式も軟式も全部やればいい。アメリカのブロンコリーグでは軟式は許容されていないから、国際大会は硬式で、国内は軟式でと柔軟に運用するようになったのも、受け入れられた一因ではないでしょうか。広澤理事長は会合にも積極的に出席されて、積極的な提言をしてポニーを引っ張っていただいています」
――中学硬式野球の世界では今、他の団体を脱退したチームが時間をおいてポニーリーグに加盟する事例が続出しています。元いた団体の中には「出ていったチームと試合したり交流したりしないように」と通達を出して、それが「時代錯誤だ」と批判されたりもしています。聞きにくい話ですが、これについてはどうでしょう?
「私どもは積極的に勧誘したりはしていません。ただ、今申し上げたように、ハードルの低さがポニーの特長です。一緒に野球をしたいという方たちを拒む理由はありません。ポニーの指導者の皆さんに共通しているのは、選手ファーストです。子供たちすべてに可能性があるから試合に出してあげたいとか、怪我をさせたくないとか、その辺が皆さん共通で、そういう面を自然にお選びいただいているのではないかと思います」
医療とビジネスのリーダーが「ポニー」を選ぶ理由
日本のトミー・ジョン手術(肘内側側副靱帯再建術)の権威で、慶友整形外科病院の副院長・整形外科部長・慶友スポーツ医学センター長の古島弘三氏は、2019年に「舘林慶友ポニー」を始めた。
さらに、元千葉ロッテマリーンズ執行役員・事業本部長、NPBエンタープライズ執行役員・事業担当として侍ジャパンの事業化に尽力した荒木重雄氏は、故郷の群馬県桐生市に2023年、「桐南ポニー」を創設した。野球界の医療やビジネスの分野を推進してきたリーダーが「ポニー」を選んでいるという事実が、ポニーリーグの先進性を物語っている。


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