「幸せになるにはお金が必要」と信じていた半世紀
おおげさでも何でもなく、生まれてこの方半世紀ほど、ずっと「買う」ことに命をかけてきた。
理由は一つ。私は幸せになりたかったのだ。
そのためには買わねばならなかった。可愛い服、カッコイイ靴、個性的なアクセサリー、センスの良い食器、本格料理のための高級鍋、一流職人が握る寿司屋での食事、多少の難もそれなりに隠してくれるらしい化粧品、おしゃれなヨガスタジオのチケット、癒しのリゾートホテルの宿泊……「幸せな自分」になるために手に入れなければならない素敵なモノたちは次から次へと無限に現れ、私は嬉々としてそれを買い続けた。幸せになるにはお金が必要である。 1ミリの疑いもなくそう信じきっていたのである。
無論、世の中にはお金で買えない大切なものがあるということは理解しておりました。そう、愛とか、思いやりとか。お金がすべてじゃない。ええもちろんそうでしょうとも!
しかしそうは言ってもですよ、衣食足りて礼節を知ると言いますか、つまるところ、お金で買えない素晴らしいものを手に入れるにも、まずはお金が必要なんじゃないですかね?
だって、自分がステキな生活をしていなければ、愛や思いやりを注いだり注がれたりしたいと思えるようなステキな人たちと知り合うチャンスもないと思うんです。なんだかんだ言ってお金がない人間は世間にまともに相手にされない。それが現実ってものなんじゃないでしょうか。
やっぱり、お金がなければ始まらない。



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