ランナーとしての活躍から故障を経て
小さい頃から、走るのが大好きでした。それが高じて、23歳の時に「自分らしさを表現したい」とフルマラソンに挑戦しました。一歩、また一歩、自分の中に眠る可能性が引き出されていくこの道のりに魅せられました。
この体験を機に、走る楽しさを伝える人になりたいと、編集プロダクションで取材・執筆の修業をして25歳の時、走りながら考え書く「ランニングライター」として独立。
スポーツ専門誌を中心に、スポーツ科学をわかりやすく伝える記事、選手やコーチへのインタビュー記事などを寄稿していきました。
一方、取材で得た知識を使って市民ランナーとして走り続け、招待選手として出場した’87東京国際女子マラソンでは日本人8位に入ることができました。
さらに自分の可能性を拓きたいとトレーニングを強化していた時、からだに異変が起きました。31歳の時です。
10㎞くらい走ると、いきなり右脚に力が入らなくなり、ガクっと膝が折れ、転びそうになるのです。痛みはありません。左脚で進むも右脚でブレーキ。リズミカルに大地を蹴って前に進む快感が失われてしまったのです。
取材で知り合った日本有数のスポーツ整形外科医やトレーナーに診てもらいましたが、よくなりません。途方に暮れました。走るのをあきらめるしかないかと思いましたが、「一度の大きな故障で走るのをやめるのって、ランニングライターとしてカッコ悪くない?」
そんなささやきが自分のどこからか聞こえてきたのです。


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