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ライフ #神童だったあの子の今

「東大卒・年収1000万円でも結局は駒」——余命宣告の母を残し海外赴任「わたし親不孝じゃん」彼女が"ライバー"になった訳

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弥生さん
(写真:弥生さん提供)
  • 新倉 和花 東京大学法学部卒・麻雀プロ

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幼いころに「天才」「神童」と呼ばれた子どもたちは、その後、どんな大人になっているのか。本連載「神童だったあの子の今」では、早熟ゆえに称賛と戸惑いを同時に抱えてきた人物たちを訪ね、いまの彼らがどんな景色を見ているのかを聞いていく。

今回登場するのは、東大卒の弥生さん。横浜の名門女子校から東京大学に進み、新卒で総合商社に入社。海外駐在も経験した、文字どおりのエリートである。

だが、いま彼女が名乗っている肩書は、“ライバー”だ。ライブ配信の世界で日本一となり、月収300万円を記録したこともある。現在はライバーとして活動を続けながら事務所を立ち上げ、SNSコンサルティングなど年商3000万円規模の事業を手がける法人代表もつとめる。

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「兄は天才、あなたは努力できる子」

(写真:弥生さん提供)

弥生さんは横浜で育った。両家の祖父がともに東大出身という家系で、父はほとんど家庭に関与せず、母は保守的で教育熱心な堅い人だった。

両親の期待は長男である兄に集中した。水泳・ピアノ・英会話など、兄はどの習い事でも「天才ですね」と言われる子だった。妹の彼女が母から言われ続けたのは、別の言葉だった。

「兄は天才。あなたは努力できる子だから頑張りなさい」

(写真:弥生さん提供)

ところが、その兄は途中で塾に行かなくなった。弥生さん曰く「めちゃくちゃプレッシャーがあったんですよね、きっと。あんなにちやほやされたら」と、いまは兄のほうに共感を寄せている。

転機は、友人に誘われて受けた日能研の無料模試だった。返ってきた結果は極めて優秀で、「特待生」相当のハンコが押されていた。母は驚いた。「ダメだと思ってたこの子、いけるんじゃん」。

この時を境に、弥生さんの両肩には「良家の子女であれ」と「成績優秀であれ」の両方のプレッシャーがのしかかることになる。自由時間は夕食後の1時間だけで、それ以降の時間は母が付きっきりで勉強をする日々が始まった。

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