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「性的消費」はいったい何を消費しているのか? 数々の炎上で広まった、一般的な《消費》の用法とは異なる言葉の正体

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インターネット上を中心に流行する「性的消費」という言葉のルーツを探る(写真:しげぱぱ/PIXTA)
  • 林 凌 武蔵大学准教授

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SNSでの炎上をきっかけに広まった「性的消費」という言葉。経済学的な消費像から外れているにもかかわらず、なぜ他者への批判として多用されるのでしょうか。武蔵大学准教授の林凌氏の新著『新・消費論』から抜粋・編集してお届けします。

インターネット上を中心に広まった「性的消費」という言葉

2010年代後半から2020年代初頭にかけて、インターネット上を中心に流行し、たちまち一般的にも知られるようになった言葉として、性的消費を挙げることができます。SNS上での「炎上」をきっかけとして、この言葉を知ったという方も多いでしょう。

たとえば、『宇崎ちゃんは遊びたい!』の献血ポスターや、『月曜日のたわわ』の日本経済新聞の全面広告。あるいはストッキング・タイツメーカーであるアツギのSNS上での画像投稿キャンペーン。「性的消費 炎上」などでググってみれば、それ以外にも様々な事例を私たちは知ることができます。

多くの方のお察しの通り、この言葉の拡大は、同時代におけるジェンダー論の広がりと密接に関係しています。ジェンダー論の研究者による、「なぜこの広告は炎上したのか」を分析する論考がしばしばネット上を賑わせたことはその証左でしょう。

少なくともリスク管理の観点から、性的消費と非難されるような広告は避けなければならないという主張は、この時期盛んに繰り返されていました。

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