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【池上彰が考察】「池上彰よりAIに聞く」時代が来たとき…《操作された偽情報》に踊らされるのは、いったい誰か?

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「池上彰に聞く」のではなく「AIに聞く」時代に求められるものとは(写真:metamorworks/PIXTA)

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AIの登場により私たちの日々の仕事は劇的に効率的なものに変わりつつありますが、ジャーナリストの池上彰氏は、そうした便利さは、同時に「若い人が実務を通じて成長する機会」を奪ってしまう側面があると指摘し、「AIへの情報操作」がもたらす深刻な事態にも警鐘を鳴らします。
本稿では、いとも簡単に情報を集めることが可能になった一方で、真偽のわからない情報が溢れかえる時代に、私たちに求められる力について、同氏の著書『AI時代に自分の頭でどう考える?: 奪われるのは仕事か、思考か』から一部を抜粋・編集する形で考えます。

資料を探し出す「調査力」はどこへ行くのか

私がNHK時代、何かを調べようとすると、まずNHKの資料室に行きました。平凡社の大百科事典と小学館の大百科事典の両方を引いて、どちらがより正確でわかりやすいか見比べながら、知識を積み上げていったのです。

フリーランスになってからも、調べ物の基本は変わりませんでした。大宅壮一文庫という雑誌記事の専門図書館に出向いて、膨大なインデックスの中から目当ての記事を探し出す。それが取材の出発点でした。

大宅文庫は、かつてジャーナリストの大宅壮一が収集した多数の雑誌や書籍を独自の分類法で整理し、誰でも入館料を払えば利用できます。いまの若い人は大宅文庫という名前すら知らないかもしれませんが、記者やライターにとってはかつて必須の場所でした。

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