資料を探し出す「調査力」はどこへ行くのか
私がNHK時代、何かを調べようとすると、まずNHKの資料室に行きました。平凡社の大百科事典と小学館の大百科事典の両方を引いて、どちらがより正確でわかりやすいか見比べながら、知識を積み上げていったのです。
フリーランスになってからも、調べ物の基本は変わりませんでした。大宅壮一文庫という雑誌記事の専門図書館に出向いて、膨大なインデックスの中から目当ての記事を探し出す。それが取材の出発点でした。
大宅文庫は、かつてジャーナリストの大宅壮一が収集した多数の雑誌や書籍を独自の分類法で整理し、誰でも入館料を払えば利用できます。いまの若い人は大宅文庫という名前すら知らないかもしれませんが、記者やライターにとってはかつて必須の場所でした。


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