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「燃えにくい」を売りにしたモバイルバッテリー」が急増発した理由、発火リスクを抑える「半固体電池」は従来品と何が違うのか

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2026年5月にハックが発表した半固体電池採用モバイルバッテリー
2026年5月にハックが発表した半固体電池採用モバイルバッテリー(画像:PR Timesより)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト

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スマートフォンの高性能化とともに、モバイルバッテリーは外出時の必需品になった。一方で、発熱、発煙、発火への不安も身近になっている。そうした中、2026年の日本では半固体電池を採用したモバイルバッテリーが相次いで登場し、安全性を競争軸にする市場が立ち上がっている。

毎月登場する「燃えにくいモバイルバッテリー」

2026年に入ってから、モバイルバッテリーの新製品ニュースで「半固体」や「準固体」という言葉を見かける機会が増えた。これまで新製品の進化といえば、容量の大型化、大出力化、あるいは携帯しやすい薄型・軽量化が中心だった。これに対して半固体電池は、モバイルバッテリーの中に入っている電池セルそのものを改良した技術である。外見は一般的なモバイルバッテリーとほとんど変わらなくても、中身の設計が異なるのである。

2026年には、エレコム、バッファロー、CIO、オウルテックなどが半固体電池を採用した製品を発売した。その数はすでに10種類以上もあり、特定の一社だけが試験的に扱う製品ではなく、複数のブランドが選択肢を増やし始めている。これは消費者のモバイルバッテリーの選択肢に新しい意味を与えるものになる。なお半固体も準固体も広義には同一であり、業界では統一された名称になっていない。本記事では半固体で表記を統一する。

半固体電池のモバイルバッテリーが急激に増えている(エレコム製品)(写真:筆者撮影)
【写真を見る】「燃えにくい」を売りにしたモバイルバッテリー」が急増発した理由、発火リスクを抑える「半固体電池」は従来品と何が違うのか(4枚)

半固体電池を採用したモバイルバッテリーは、従来の液体電解質を使うリチウムイオン電池と比べ、異常時に発火・発煙へ至るリスクを下げやすい。一方、同じ容量なら従来品より本体サイズや重量が増える場合があり、価格も割高になりやすい。それでも、発火事故への社会的な不安が強まる中で、メーカーは容量や薄さだけでなく、「燃えにくさ」を製品価値として前面に出し始めた。

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