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スマートフォンの画面に映るのは、艶やかに光る「本物そっくりのりんご」。その下にあるのは、小さな三角形をひたすら手作業で組み立てた、緻密な幾何学模様のタルト生地と、繊細なチョコレートの花びらだ。
この「りんご型のタルトタタン」を完成させるリール動画は、Instagram上で320万回を超える再生数と約8万件の「いいね」を記録した。
動画の中で迷いなく手を動かしているのは、今年14歳になったばかりの瑠那(るな)さんだ。YouTubeやInstagramのコメント欄には「子どもがこれ作ってるの!?」「プロの方かと思ってみてたら中学生!?」など、驚愕の声が寄せられている。※外部配信サイトでは写真がうまく表示されないことがあります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください。
オンライン取材での瑠那さんは、声だけは聞こえるものの、なかなか画面に姿を見せなかった。数分後、同席していた母・睦美さんに促されて画面上に照れたような笑みを浮かべて現れた。隣に座る睦美さんが、瑠那さんの様子を見て説明した。
「すみません。娘は恥ずかしがり屋なんです。人見知りで、今は恥ずかしがっているんだと思います。何度か会うと、嘘みたいに仲良くなるんですけどね」
もともと職人気質で、手先が器用
現在、シンガポール在住の瑠那さんは2012年、東京都港区で沖縄出身の母・睦美さんと香港出身の父の間に生まれた。8月に14歳を迎えたばかりで、1つ年上の姉と、5歳年下の弟がいる。母の睦美さんは、瑠那さんがお菓子作りを始めたきっかけについてこのように語る。
「日本にいた頃、夫は金融系の仕事をしていて、私は銀行員でした。共働きで毎日忙しくて、娘にお菓子を作ってあげたこともないですし、料理をさせようなんて思っていなかったんです。ただ、娘はミニチュアの家で遊んだり、組み立てたりするのが好きでした。細かい作業に集中することが多い子でしたね」


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