なかでも参考にしているのは、日本の「和菓子」のデザインだ。
たしかによく見ると、透明なゼリーやチョコレートで「和」の繊細なモチーフが隠されている。また、素材そのものにも「和」を取り入れることが多い。
「京都の茶農家さんから『ぜひ使ってください』とInstagramから連絡をいただいてお茶パウダーを送っていただいたことがあって。それ以来ハマっちゃって、ずっと使い続けているんです」 (睦美さん)
年に2回、瑠那さんは母の里帰りについて行くために帰国する。日本の町並みで見たもの、感じたものを受け取り、お菓子の色合いやデザインのヒントを得ているようだ。
誰かに認められたいとは思っていないけれど、お菓子作りを極めたい
3年前、瑠那さんにとって、心ときめく出来事があった。憧れの世界的パティシエ、セドリック・グロレさんに会えたのだ。
彼がシンガポールに新しい店舗をオープンすると知り、彼のSNSに思い切って「オープン日に行きます。会いたいです!」とコメントを送った。すると、「ぜひ、会いに来て」と返信がきた。瑠那さんはドキドキしながら、睦美さんと一緒に店に向かった。
普段は一般の方との写真撮影を断っていると聞いていたが、セドリックさんは瑠那さんの姿を見つけると、笑顔で迎えてくれた。さらには隣に並んで写真も撮影してくれ、「いつか、一緒に働こう」と声をかけてもらったという。


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