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「東大生=コミュ障」「推薦組=勉強できない」を鵜呑みにする人に足りない視点 「認知vs非認知」論の危険な落とし穴

8分で読める
2人の高校生
「認知能力vs非認知能力」論争に足りない視点とは(写真:ふじよ/PIXTA)
  • 西岡 壱誠 一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事・ドラゴン桜2編集担当

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世間でよく「東大生はコミュ障」「推薦組は勉強ができない」という話を耳にする。しかし、本当に鵜呑みにしていいのだろうか。7月刊行から1ヶ月で重版となった書籍『地頭力の正体』を上梓し、「本当の頭のよさ」を説く著者・西岡壱誠氏が、「認知能力vs非認知能力」の話を切り口に、この議論に足りない視点を論じる。

教育現場で、いま激しく交わされている議論

みなさんは、「認知能力」と「非認知能力」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか? ここ数年、教育業界でこの2つの能力をめぐる議論が盛んに交わされています。

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認知能力というのは、英語・国語・数学・理科・社会といった、いわゆる「ペーパーテストで測れる学力」のことです。テストで何点を取ったか、偏差値がいくつか、といった数字で表せる力です。

一方、非認知能力というのは、共通のものさしで測るのが難しい、いわゆる「人間力」や「心の力」のことです。忍耐力、コミュニケーション能力、粘り強さ、好奇心、共感力……そういった、テストの点数には出てこない力のことです。

で、この2つをめぐって、教育現場ではおおむね次の2つの立場が対立しています。

一方は、「非認知能力のほうが大事」派。学力がいくら高くても、社会に出て使える人材になれるとは限らない。むしろこれからの時代は、人間力・心の力のほうが決定的に大切なのだ、という立場です。

もう一方は、「認知能力のほうが大事」派。非認知能力なんて、そもそも測れないもの。測れないものを教育の柱に据えるのは危うい。それより、読み書きや計算といった、確かに身につく認知スキルのほうがずっと大事なのだ、という立場です。

そして、この議論と密接に結びついて、こんなことがよく言われます。

「一般入試で測るのは認知能力、推薦入試で測るのは非認知能力」

一般入試は学力テストなんだから認知能力の勝負、推薦入試は活動実績や面接なんだから非認知能力の勝負。

なんとなく、そう言われると納得してしまいそうになる整理です。でも、僕はこの整理そのものが、実は教育の本質をかなり誤解させていると思っています。

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