愛波:もし子どもが近視になりかけている、あるいは近視になった場合、眼鏡は早く作ったほうがよいのでしょうか。
窪田:現時点のエビデンスでは、度数をきちんと合わせた完全矯正の眼鏡を、常にかけるほうがよいとされています。
愛波:「軽い度数の眼鏡のほうがよい」という話も聞きますが、それは正しい話なのでしょうか?
窪田:その考え方は以前にはありましたが、今は完全矯正がよいという見方です。アメリカでは、近視の進行を抑えるための特殊な眼鏡や、周辺部のピントをぼかすコンタクトレンズ、薬なども使われています。
愛波:眼鏡だけではなく、ほかの選択肢もあるのですね。
窪田:そうした選択肢を使うことに加え、外にいる時間を増やし、近くを見る作業を減らすことが重要です。対策は、ひとつだけで完結するものではありません。
スマホ育児は目にも睡眠にもおすすめできない
愛波:乳幼児のうちから、家庭で気をつけるべきことはありますか。
窪田:あやすのが大変だからと、まだ小さいうちからiPadのようなデバイスを見せ続けることは、避けたほうがよいでしょう。近視のリスクだけでなく、情緒の不安定さにつながることも指摘されています。
愛波:睡眠の相談をしている中でも、スマートフォンのようなデバイスに頼りすぎないことは大切だと感じます。
窪田:そして、赤ちゃんは「目が見えにくい」と言葉では伝えられません。アイコンタクトがきちんと取れているかを見守り、少しでも気になることがあれば、早めに検査を受けることが大切です。
愛波:親子で目を合わせる時間を大切にしながら、子どもの様子をよく見る。睡眠の支援でも、子どもを観察することが出発点です。目についても同じですね。
窪田:発症してから困るのではなく、発症する前から生活環境を整える。その視点を、多くの親御さんに持っていただけたらと思います。(第4回に続く)


※ログイン後、コメント入力が可能です。