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俳優として30年以上のキャリアを重ねる西島秀俊(55)は、2年前の独立を機に、「以前のように仕事を詰め込まなくなった」と語る。
中島哲也監督の映画『時には懺悔を』では、家族から逃げた過去に深い後悔を抱えながら、9年前の新生児誘拐事件を追う探偵・佐竹を演じた。脚本を読み、「どの役でもいいから参加したい」と強くひかれた作品だという。
中島監督との初めての撮影、その後の独立を経て50代で変化した仕事との向き合い方、そして、これから次の世代へ何を還元したいのかを聞いた。
「宇宙のことから孔子まで、本当に何でも読みます」
西島にとって大きな転機となったのが、2年前の独立だった。
「以前のように仕事を詰め込むのではなく、きちんと準備をしてから作品に入る。もう少し自分のペースで仕事を進められるようになりました」
準備に時間を使えるようになったことは、演技にも良い影響を与えているという。
「仕事が立て込んでいるときは、準備が十分にできないと感じながら撮影に入ってしまうこともありました。でも、準備は本来、とても楽しい作業ですし、いくらでもやることがあります。そこに時間を使えるようになったことは、仕事のクオリティーにもプラスに働いていると思います」
仕事のペースが変わり、本を読む時間も増えた。
「自分が何となく抱えている問題や疑問に対して、まったく違う角度からヒントをもらえることがあります。活字は好きなので、台本を読んでいるだけでも楽しいですが、今は本を読む時間が増えました」


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