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ライフ #安彦良和が語る ガンダム、漫画、アニメ

シャアもその"餌食"になったが、かつて若者に広がった「やおい」は偉大な文化だった 安彦良和氏インタビュー⑧

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最終回では、「ガンダム」のシャアも"餌食"となった「やおい文化」の思い出などが語られる(撮影:梅谷秀司)

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漫画家、アニメ監督として多くの作品を生み出してきた安彦良和氏(78)。1979年テレビ放送開始の『機動戦士ガンダム』ではアニメーションディレクター、キャラクターデザインを担当、80年代にはテレビアニメ『巨神ゴーグ』やアニメ映画『ヴイナス戦記』の監督を務め、漫画家としては『ナムジ』『虹色のトロツキー』をはじめ多くの作品を発表している。
2026年5月には、新作漫画『銀色の路-半田銀山異聞-』(上下巻)を出版。幕末〜明治の実業家・五代友厚を主人公に福島の半田銀山復興を描いた。この作品は、福島県桑折町の町制施行70周年を記念して描き下ろした『半田銀山昔語り』(25年9月出版)と対になる。創作への意欲は、78歳の今も衰えない。
生涯現役のクリエイターは、自身の仕事、漫画、アニメをどう見ているのか。東洋経済「21世紀の証言」登場時のインタビューをフルバージョンとして公開する。全8回の最終回8回目では、マルクスやスターリンの人物像、人やキャラクターを好きだというなら過去や歪さも含めて好きになるべきだという思い、かつて「ガンダム」のシャアもその“餌食”となった「やおい文化」の思い出などが語られる。
1回目:『オリジン』誕生前夜、いつまでも「ガンダムの安彦」と言われるのはごめんだと思っていた
2回目:「単純な勧善懲悪じゃないからいい」、富野由悠季のガンダムが薄っぺらな話のわけがない
3回目:クリエイターもファンの声に影響される 敵役が続編では味方になる訳、「Ζガンダム」への思い
4回目:『オリジン』と『SEED』、2作品で盛り上がった「ガンダム20周年」を振り返る
5回目:アニメが興行的にこけると、スタッフは"しけた人間"という扱いになってしまう
6回目:才能のあり方の違い、「遊び精神がないのが、"彼ら"に俺が勝てない原因だと思っている」
7回目:世界は社会主義以前に戻った、でも今はトランプがきらいなら「きらいだ」と言える

――7回目では、混迷の中でも「世界はよくなっている」というお話でした。第2次世界大戦前に空気が似てきているというような声もありますが、それでも昔よりは良いと。

戦前というか、もっと昔ですね。18世紀とか19世紀まで戻っちゃった。マルクス以前。その時代にはキリスト教や、いろんな尺度があったのかもしれないですけどね。

今は、(18〜19世紀に戻りつつ)そういう絶対的な尺度はなくなった。ということは、大きな喪失感はあるかもしれないけど、何らかの尺度でもって測られ、そこに当てはめられて、過酷な状況が生まれた時代よりは、むしろいい気がする。

安彦良和(やすひこ・よしかず)/漫画家、アニメ監督。1947年北海道生まれ。70年からアニメーターとして活躍。『機動戦士ガンダム』ではアニメーションディレクター、キャラクターデザインを担当。『ナムジ』『虹色のトロツキー』など漫画作品も多数 。直近では、2025年9月に『半田銀山昔語り』、26年5月に『銀色の路-半田銀山異聞-』(上下巻)を出版(撮影:梅谷秀司)

――そうした時代の中で、ガンダムがどういうふうに受け止められてほしい、どんな存在であってほしい、という考えはありますか。

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