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「スズキらしい軽自動車だ」。これが軽乗用BEVである「e SKYプロトタイプ」に試乗して真っ先に抱いた感想だ。
さかのぼること2年。2024年7月17日、スズキは「技術戦略説明会」と題して10年先を見据えた技術戦略を発表した。ここでは①「軽くて安全な車体」、②「バッテリーリーンなBEV/HEV」、③「効率の良いICE/CNF技術」、④「SDVライト(ここでのライトは“ちょうど”の意であるright)」、⑤「リサイクルしやすい易分解設計」の5分野にかかる10年先の技術が示された。
続く25年9月9日には「技術戦略説明会2025」を開催した。昨年発表の5項目の進捗状況と、25年2月に発表した新中期経営計画に基づくコーポレートスローガン「By Your Side」との関連を説明する。
スズキ軽BEV「e SKY」誕生の背景
スズキが社是の実現に向けて掲げる行動理念は3つある。「現場・現物・現実」、「小・少・軽・短・美」、「中小企業型経営」だ。
技術戦略説明会2025では、このうちの3現主義である現場・現物・現実に「原理・原則(2原)」を新たに取り入れ、新たに「3現・2原」として掲げた。スズキは、この3現・2原に基づき、地球資源の有効活用による「エネルギー極少化」の実現と、ユーザーである人に寄り添う「本質価値極大化」の実現を目指している。これがe SKYを生み出した背景だ。
前述の②「バッテリーリーンなBEV/HEV」の第1弾は「e VITARA(eビターラ)」である。詳細は当連載のレポート『【街からオフロードまで1台で楽しめるSUV✕BEV】スズキ新型「eビターラ」の良さが際立つ、4WDモデルを選ぶべき本当の理由』をご覧いただきたい。
厳密に言えば第2弾は2026年3月に発売した「e エブリイ」だが、こちらは軽商用BEVで、電動システムはスズキ/ダイハツ/トヨタの3社協同開発。さらに車体はダイハツ「ハイゼットカーゴ」がベースでスズキはOEM供給を受けている。よって純粋なスズキ印の第2弾は今回紹介する軽乗用BEVのe SKYだ。


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