次に機能的なところ。事前説明の投影画像では、「よくある連続させた液晶パネルが並ぶインパネかな」と思っていたが、実車はご覧のとおり、速度計などの計器部分は別構成とし液晶画面を分割している。
具体的にはセンターディスプレイに対して、運転席前の液晶画面は奥行きがとられた立体構造とし、目線を落とした先に画面がくるよう配置した。また、この立体構造はメーターフードを兼ねた設計がなされているので、外光を直接受けず、液晶が白飛びしないから昼夜を問わず視認性が保たれる。
開発される方々の気持ちなれば、兄貴分の「e VITARA」のように2つの液晶をクリアパネルで連続させ、「どうだっ!」と言わんばかりに(BYD「ラッコ」も出たし)国内外の競合車に対する優位性を誇示したかったことだろう。
しかし、そこは冒頭④「SDVライト」を掲げるスズキだ。いたずらに背伸びせず、手の内にあるものを有効活用することで信を問うた。
プロトタイプをサーキットで試乗
取材したe SKYプロトタイプではクローズドコース「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」を走らせることができた。e VITARAプロトタイプ試乗の際もそうだったが、発売前の車両でナンバープレートの取得ができないためサーキットで行われた。よって限界性能を知るためではなく100km/hを上限に一般道路でのフィーリング確認を主体としつつ、一部区間にパイロンを連続で配置してハンドリング性能を試すコースを組み合わせた。
タッチパネル部分の操作性や走行音、振動特性など詳しくは筆者の動画チャンネルをご覧いただきたいが、乗り味で良かったのはこれまで内燃機関(ICE:Internal Combustion Engine)の軽自動車に乗ってこられた方々がe SKYを運転した際、「BEVは運転感覚が違うんだな」と感じさせない特性に造り込んできたことだ。


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