ボリューム感という点では、一切れがわりと大きく(ひとくちで食べるには大きく、筆者はハサミでカットして食べた)、ランチで食べるには十分に満足できると感じた。食べ終わる頃にはお腹も心も充足感でいっぱい……だったが、再度サラダバーへ向かう。食後のコーヒーを調達し、パイナップルとオレンジをデザートにチョイス。最後までゆったりとした時間を過ごせるのがうれしい。至福の気持ちで店を後にした。
耳に残るCMソングで“無限なべしまループ”
「焼肉なべしま」の創業は1970年。日本において外食産業が本格的に展開されるようになった「外食元年」と呼ばれる年に、鹿児島で産声を上げた。現在では長崎を除く九州・沖縄各県に、グループ店を含めて59店舗を構える焼肉レストランとなっている。
宮崎生まれ・在住の筆者にとっても、「焼肉レストランといえばなべしま」という印象を強く持っており、その理由のひとつがオリジナルのCMソングだ。
焼肉なべしま ロースてうまい?
スタミナ ターンとつけまして
カルビと一緒にユッケゆけ♪
なべしまほんとにいいキムチ♪
だれでもきっとよろコムタン♫
焼肉なべしまいいお店♫
1980年初頭に創業者が作ったというこのCMソングは軽やかなリズムが心地よく、メニュー名にちなんだダジャレが散りばめられていて非常に耳に残り(ちなみにCMで流れるのは後半のみ)、テレビから流れてくると必ず口ずさんでしまう。今回取材に訪れた際も、落ち着いたジャジーな店内BGMと交互に流れており、その都度箸を止めて耳を傾けてしまった。来店していた人の中にも、思わず口ずさんだ人はきっといたはずだ。YouTubeでも公開されているので、ぜひ聴いてみていただきたい。
全国チェーンの焼肉レストランが九州・沖縄にも数多く展開される中、今も変わらず地元の人々に愛され続けているなべしま。太っ腹なサラダバーと焼肉に満足して店を出た後も、テレビから流れるCMソングを耳にすればまたすぐなべしまへ足を運びたくなる。そんな幸せな無限ループこそ、「焼肉なべしま」が半世紀以上にわたって愛され続けている理由なのかもしれない。


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